鎌倉+八王子弾丸旅行

■経緯

時は3月中旬、discordのお友達から鎌倉にプチ旅行したというお話をしてもらった。
しずくの家が鎌倉の旧華頂宮邸をモデルにしており、鎌倉はかねてより一度行ってみたいと思っていた場所である。

華頂宮邸は週5日ほど庭園を公開しているほか、年に2度ほど施設の一般公開も行っており、建物の中を見て回れるらしい。
次の一般公開の日程を調べてみると4/6(土),7(日)だった。おまけに今年は秋の公開予定がないらしい。これは行くしかない。
半ば衝動的に鎌倉観光を決めた。
帰省やライブでの遠征を除いた純粋な一人旅はこれが初めてである。

つぼケージから鎌倉まで電車で1時間程度なのでいつでも来れる距離ではあるが、神奈川まで足を伸ばすなら鎌倉以外も寄っておきたいということで、SUSURU TVの神奈川回をチェックして藤沢の「らぁめん 鴇」にも行くことにした。
神奈川のラーメンだと飯田商店が真っ先に思いついたが、湯河原は遠すぎるので断念。

金曜日に鎌倉を回って、土曜日に旧華頂宮邸を見学して帰る日程がよさそうだ。
その日のうちに大船駅前の快活CLUBを4/5(金)20時~で予約した。衝動で動くときだけは俊敏さを発揮する。

 

■4/2(火)

出発3日前になって気づく。17:00から歯医者の予約入ってるやんけ!
チェックインには間に合うが、平日に観光する予定はご破算となった。

 

■4/4(木)

しずく誕の絵が終わらない。
さすがに出発までには完成させねばならぬと26時まで格闘した。
なお、この時点で荷造りの進捗は0%である。

 

■4/5(金)

ギリギリになって荷造りを始め、歯医者も遅刻しつつ、夕食を済ませ電車で大船へ。おやつを調達してチェックイン。
ネカフェの個室やカプセルホテルはテンションがあがる。

荷造りもマッハで済ませたためリュックがめちゃくちゃ重い。夜逃げか参勤交代かってくらいある。
個室のPCでにじよん2を観ようと思っていたのに有線イヤホンを忘れた。これだけ荷物があるのに。
iPadとワイヤレスイヤホンで視聴した。

インターネットで時折目にする"タフ語録"が気になっていたので「高校鉄拳伝タフ」を2巻ほど読んでみたが、
こういうときは腰を据えて読みたい漫画よりも、展開だけ追えればよい漫画を読んだほうがよさそうだと思ったので、
途中まで揃えて「まあ…いいかな…」となっていた終末のワルキューレを読んだ。始皇帝とハデスすき。

各所の営業時間を調べ、翌日の予定をざっくり立てて就寝。
近くでデカいいびきが鳴っていてぜんぜん眠れなかった。こういう人がカプセルホテルとかネカフェとかに来るのきらい。


■4/6(土)

滞在が12時間を超えるとガッと料金が跳ね上がる予感がしたので8時にチェックアウト。
それでもふつうに帰って翌日訪れたほうが安かった。リサーチ力がない。

鴇の営業開始が11時なので大船駅前のまねきねこで時間をつぶしてから藤沢へ。
開店15分前についたが20人ほど並んでいる。人気だ。土曜日だしな。

(白醤油味玉 1180円)

め~っちゃくちゃおいしい!スッキリしている。
ふだんやらない完飲を考えるくらいおいしかった。
今まで食べたラーメンで2番目くらいにおいしいかもしれない。(1番は神田のMANNISH)

 


13時頃、いよいよ鎌倉へ上陸。バスで旧華頂宮邸を目指す。
想像よりかなり人が多いなと思っていた矢先、バスが若宮大路に出た。

若宮大路とは由比ヶ浜から鶴岡八幡宮へ至る全長約2kmのまっすぐな参道である。
本殿の手前、二の鳥居から三の鳥居までの500mは盛土によって一段高くなっており、両側に堤を築いて石を置いた歩道になっている。この歩道は段葛(だんかずら)と呼ばれている。


まっすぐな段葛の両側に桜がずらりと並んでいて、ちょうど満開だった。
一本道のはるか先まで桜が咲き乱れていて、なるほど見に来るわけだ、と思った。

浄明寺バス停を降りて旧華頂宮邸へ。
靴を脱いで入館。

おお、おおお……昭和を感じる。

ダイニングルームではスタッフが珈琲を振る舞っていた。
食卓の中央に募金箱が置いてあり、任意の金額を支払う形だった。集めた寄付金は施設の維持保全に充てられる。
「喫茶店の珈琲程度のご協力よろしくお願いします」とあったので500円入れておいた。

 

思っていたよりバスに乗っている時間が短かったので、歩いて帰ってみることにした。
30分ほど歩いて鶴岡八幡宮まで戻りお参りした。二礼二拍で「ぜんぶうまくいけ」をお願いしておいた。

 

若宮大路から一本入ったところに小町通りという土産屋などの店が並んだ通りがあり、そこにあるお店のオムライスがおいしかったという話を聞いていた。
昼営業のラストオーダー直前に滑り込んだが、鴇に入った時刻が想定より遅くお腹はそれほどすいていない。
オムライス単品があるか尋ねて「前菜めっちゃ多いって聞いたんスよね~」と言ったらそうでもないらしい。信じるぞ…

 

(前菜7種盛り合わせ付きドレープオムライス"noir"デミグラスソース 2057円)

ひと目見て「前菜多いわ!!」と思ったが、食べ始めるとペロリであった。おいしかった。
日記を読み返すと「ソースも深ェ~~~味」と書いてある。感想は浅い。

 

茶店もおすすめしてもらっていたが、腹がミチミチになってしまったのでまた次回。
おれはピクルスとコーヒーで2日過ごすこともある男…

 


■八王子へ

「鎌倉から帰る途中で八王子を経由できないか?」と思った。
近々友人と初めてのキャンプに行く予定がありシュラフ(寝袋)を探していたのだが、八王子のエコタウン大和田店にはブックオフ、ホビーオフ、モードオフ、ハードオフ、リカーオフ、オフハウスが一箇所に集まった通称"すべてオフ"がある。シュラフもあるだろう。
調べてみると、鎌倉→八王子→つぼケージ(寄って帰るルート)は鎌倉→つぼケージ→八王子→つぼケージ(帰ってから後日行くルート)より電車賃が安い事が判明した。
電車賃を浮かせるためにクソデカ荷物を背負って遠回りするかどうか。当然行く。

 

(ハードオフ八王子大和田店のXから引用)

なんでこんなの売ってるんだよ!
このへんの筐体はだいたい10万円~20万円だったと思う。

シュラフはいい感じのものがなく、結局Amazonで注文した。
ひととおり見て回ったけどテンション上がるな~。行ったことないけどIKEAとかもこんなテンションになるのかな。
見た限りいちばん高い商品は無垢一枚板のテーブル660万円だった。



手ぶらで帰るのも悔しいので、リカーオフで初めて見たビールを買って帰った。
一番搾りプレミアムというビールが気になってふつうの一番搾りといっしょに買ってみたが、よく考えたらビール2本も飲めないので比較のしようがなかった。

「新品」と「リユース品」のラベルがあり、前者は業者から仕入れたもの、リユース品は買い取ったものらしい。なぜか値段は同じだった。

 

さすがに疲れてきたので八王子駅まではバスで帰ろうとしたのだが、Google mapが提案した工場の敷地を横断するルートで外人がたむろしていて怖かった。ゲート閉まってて通り抜けできなかったし…。(赤丸のエリア)




家に着く頃には21時を超えていた。
一人旅、すごく楽しかった。ペーパードライバーを脱却したら車を借りて温泉とか行きたい。