エモい

先日なごがキャスで「”エモい”が汎用性あってすき」という旨の話をしていた。

 

なんか猫も杓子も口を開けば「エモい」「エモい」で、その活躍ぶりは全盛期の味覇を彷彿とさせるけど、あれどういう意味なんだろう。

emotionalに由来する形容詞であることはあたりがつくけど、TOEICのスコアが1000660点しかないから肝心のemotionalの意味がわからない。

 

多分厳密な定義がなくて「をかし」「あはれ」に匹敵するふんわり幅広ワードと化しているから、ポジティヴなシチュエイションにバシバシ使っていけるんだろう。

そこがヤングにウケているものだと思われるけど、一意性というか、strictな定義がないのは個人的には減点要素である。

自然言語にwell-definedを求めるなという話ではあるが。

奴らは緻密な表現を編むことができないから、とりあえずエモいって言ってごまかしてるんすよ。

 

いい感じのオブジェクトを「エモい」と形容しても、エモみポテンシャルを記述する”エモみ場”の説明がなされていないから1ビットも情報が増えないんですよね。そこらへんの犬を指さして「こいつは鉄アレイで殴ると死ぬ!」と言ってるくらいの耳寄り感。

 

だから「エモい」ってできるだけ使いたくないんですよね。人が使うのは気にならないんですけど。
なるべく洗練されたアウトプットをしたいという思いも間違いなくあるんですが、よくわかっていない単語を使って恥をかきたくないという恐怖がとにかく大きい。誤った表現は内規でも最高レベルの要削除対象ですからね。

先月内浦に行ったときとかうっかり口をついて出てしまったけど、それからしばらく内心の動揺がすごかったです。

「え今エモいって言った?お前エモいの基準わかってる?若いやつに話合わせたくて必死?四半世紀生きた人間が軽々しくエモいとか言ったらどうなるわかってんの?」とか言われそうな気がして腸がキュッてなった。

どうなるかは知らないけど、たぶん地面が割れたり、地元住民団体の反発を受けたりするんだろうなあ。

 

 

 

勢いで書いたら敬体・常体がめちゃくちゃですがこのままPublishします。